お子様の矯正

小児矯正治療の重要性

小児矯正治療の重要性

お子様の歯並びや噛み合わせが将来きちんと整ったものになるためには、早い時期から意識的にお口周りの成長を見てあげることが大切です。
お子様のお口の中は、生後6ヵ月ごろから乳歯が、6歳ごろから永久歯が生えはじめます。成長の過程で問題なくきれいに生え揃うことが望ましいのですが、出っ歯、受け口、八重歯など、問題のある歯並びになってしまうこともあります。このような歯並びは見た目が悪いだけでなく、虫歯や歯周病の原因となったり、食べ物をしっかりと噛めないなど健康面にも悪影響を及ぼします。

それを防ぐために行われるのが小児矯正です。
大人になってから行なう矯正治療は、顎の骨の成長が終わってから行なうので、動かせるのは歯だけですが、お子様は体の成長にともない顎の骨も成長するので、その段階で矯正治療を始めると歯だけではなく顎の骨を動かすことができます。顎の成長を適切に促しながら治療を進められるため、永久歯が生えるときにきれいな歯並びや正しい噛み合わせを実現できるのです。
また、成長に合わせてゆっくりと行なうので無理なく歯並びを整えることができ、将来的にもきれいな歯並びを保てるようになります。
逆にその時期に悪い歯並びやお口周りの悪習癖を放置すると、顎の骨の正常な成長が妨げられ、顔貌などに影響することがあります。

歯と顎の関係をウサギ(歯)とイス(顎)のたとえで説明します。

小児矯正治療の一般的な流れは、下記のようになります。

◆ ウサギさんが6人います。
ウサギさんが6人います。

◆ 全員がちゃんとイスに座って写真を撮るには6人座れるイスが必要です。
(良い歯並びは土台となる顎がある程度大きいことが理想です。)
全員がちゃんとイスに座って写真を撮るには6人座れるイスが必要です。

◆ しかし、今は4人しか座れないイスのため、うまく座れません。
(最近の子供は顎が小さいため、上手く歯が並ばない子が多いです。)
しかし、今は4人しか座れないイスのため、うまく座れません。

◆ 問題を解決するためには、2通りの方法があります。

ひとつは、6人が座れるイスを用意することです。
(矯正では顎をゆっくり拡げることになります。)
しかし、イスを用意するのに時間がかかります。
ひとつは、6人が座れるイスを用意することです。

もうひとつが、2人は残念ながらどいてもらい、4人だけでゆとりをもって座ることです。
(矯正では抜歯をすることになります。)
もうひとつが、2人は残念ながらどいてもらい、4人だけでゆとりをもって座ることです。

以上のことから、子供の時期から歯並びに異常が認められる場合、顎の成長時期である小学校低学年ころからある程度顎をコントロールすることで、将来歯を抜かないで歯並びを治すことができます。

歯並びが悪くなる原因

歯並びが悪くなる原因 歯並びが悪くなる原因には、遺伝的要素と環境的要素があります。
遺伝的要素は、顔や体型のように顎や歯の形状もある程度両親に似る、ということです。歯並びが遺伝するというより、顎や歯の形状などの要因が組み合わされてお子様に反映される、と考えた方がよいでしょう。
環境的要素は、食習慣や悪習癖にあります。固いものをあまり食べない、指しゃぶり、爪噛み、口呼吸、舌癖などがあげられます。これらは保護者による指導で改善できるものなので、食事の内容やお子様の行動に気を配り、改善に努めましょう。

小児矯正治療の開始時期

小児矯正では、混合歯列期(乳歯と永久歯が混在する時期)に始める矯正治療を『第1期治療』、その後の永久歯列期(永久歯が生え揃った時期)から始める矯正治療を『第2期治療』としています。しかし大切なのは、お子様の症状を見極めて本人に最適な方法を選択することなので、誰もが同じ流れで治療をするとは限りません。
矯正治療は、お子様が矯正装置を扱えるのであれば、できるだけ早い時期から始めることが望ましいとされています。顎の成長を治療に利用できる時期であれば、永久歯を抜歯せずに済む確率が高くなるなど、より確実な結果が得られます。

お子様の歯並びや噛み合わせについて気になる場合は当院にお越しいただき、一度検診を受けることをおすすめします。たとえこのとき問題がなく、すぐに治療を始める必要がなくても、半年に1回ほど定期的に受診することにより、最も適した時期に治療を開始することができます。
歯の生え変わりや顎の成長を観察することはとても大切です。定期的に検診を受けましょう。

小児矯正で使用する装置

小児矯正治療で使うマウスピースタイプの拡大装置

小児矯正治療で使うマウスピースタイプの拡大装置 顎の成長が弱く横幅の狭いお子様に使用するもので、バネでゆっくりと顎を拡げていきます。マウスピースタイプで取り外しができ、衛生的です。

YOUTUBE 子供の矯正治療 顎の拡大(1) 前歯のガタガタ

緩除拡大装置

緩除拡大装置 顎の成長が弱く横幅の狭いお子様に使用するもので、ゆっくりとネジを回して顎を拡げていきます。
プレートタイプで取り外しができて衛生的です。

舌側弧線装置

舌側弧線装置 上の大人の前歯が下の前歯より裏側にある受け口の症状に使用するものです。
上の奥歯にリングをつけ、そこから伸びている針金から出たバネが上の前歯を後ろから前へ押し出します。

バイオネーター

バイオネーター 下顎の成長が弱いお子様に使用するもので、上下顎の咬み合わせの不調和を改善していきます。
毎日装着すると、下顎の前方への成長が徐々に促進されます。

ムーシールド

ムーシールド 前歯が受け口のお子様に使用する取り外し可能な装置で、舌が後ろから上の前歯を押し出すことによって、受け口を改善していきます。

YOUTUBE 子供の受け口改善(ムーシールド)

切歯斜面版

切歯斜面版 上の前歯が一本だけ後ろにある場合に使用するもので、下の前歯に装着することで後ろにある前歯を押し出すことができます。

小児矯正治療の流れ

小児矯正治療の一般的な流れは、下記のようになります。

<Step1. カウンセリング>

<Step1. カウンセリング>

小児矯正治療に関して、保護者の方とお子様のご希望や疑問点などをお伺いします。お子様の不安を取り除きながら、顎や歯の形状などを診察します。
次に治療の必要性や治療の適切な開始時期、予想される治療法や使用装置、治療期間や治療費についてご説明します。

<Step2. 検査>

<Step2. 検査>

診断や治療計画の立案をするために、歯型採取、顔面・口腔内写真撮影、パノラマレントゲン写真撮影、咬合、歯周組織、虫歯などの検査や問診などを行います。

<Step3. 治療計画の説明>

<Step3. 治療計画の説明>

検査結果をもとに、お子様に合った治療計画をご説明します。治療法や装置の選択ができる場合、それぞれのメリットやデメリット、治療期間や費用の違いなどについて丁寧にお話するので、疑問点や不安なことはお気軽にご質問ください。

<Step4. クリーニング、歯磨き指導>

<Step4. クリーニング、歯磨き指導>

お子様にも保護者の方にもわかりやすいよう、口腔衛生についてご説明します。
矯正治療の大敵は虫歯です。口の中をクリーニングし、治療中に虫歯にならないようにお子様に適したブラッシング指導を行ないます。
治療中に虫歯が見つかった場合、治療を中断して装置を外し、先に虫歯を治療する必要があり、治療期間が延びてしまいます。そうならないためにも、正しいブラッシング方法を習得することはとても大切です。

<Step5. 治療開始>

<Step5. 治療開始>

初めて装置を装着するときは1~2時間かかります。装着後すぐは痛みや締めつけ感があるかもしれませんが、数日で治まります。
装着後、通常は3~6週間に1回の割合で通院が必要です。治療の段階によって通院頻度は異なりますが、予約日に来院いただけないと治療の進行の妨げになるのでご注意ください。

<Step6. 保定装置装着・経過観察>

<Step6. 保定装置装着・経過観察>

装置を外した後の歯は、骨や歯周組織が安定する前に放置すると少しずつ動いて元に戻ってしまうので、それらが安定するまでリテーナー(保定装置)を装着します。
治療後は2~6ヵ月に1回程度通院していただき、少しずつ間隔をあけて経過を観察します。

以上が小児矯正治療の一般的な流れになりますが、症状や治療法、歯科医院などによって多少変わりますので、あくまで参考として確認ください。

矯正治療の注意点

矯正治療の注意点 小児矯正治療で使用する装置のなかには、ご自宅でお子様ご本人に装着していただくタイプのものがあります。お子様ご本人が治療に協力的でなく、装着頻度が少なくなってしまうと、良好な治療結果が出にくくなってしまいます。保護者の方がお子様の様子を見て、きちんと指導してあげましょう。
また、治療中は複雑な形状の装置を装着することもあるため、お子様1人だときちんと歯磨きできず、虫歯になる可能性が高くなってしまいます。保護者の方が仕上げ磨きをしてあげることが大切です。

口腔殺菌のススメ

口腔殺菌のススメ

日常的に虫歯菌や歯周病菌を殺菌するために、当院ではパーフェクトペリオの処方を行なっております。
パーフェクトペリオは、白血球と同じ殺菌成分とバイオフィルム(細菌が作るバリア)の破壊効果のある成分が含まれた電解水で、虫歯菌や歯周病菌の周囲にあるバイオフィルムや細菌を破壊します。
当院はパーフェクトペリオシステム正規取り扱いクリニックです。矯正治療を受けられている患者様には特別価格にてご提供しています。ぜひご利用ください。

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